RAGEで勝つためにするべきこと

これは成功体験というよりも、失敗話であるだろう。あなたがオフライン大会で勝利したいのであれば、少なくともこの記事を読んだあなたは同じ轍を踏むことがないように、同じところで踏みとどまっている同士のために、そして、次シーズンのRAGEの自戒のために、この記事を綴る。

 

 

 

1.スマートフォンでプレイする

 

当たり前である。だが、これは長い時間、このゲームをプレイした人間ほど忘れてしまうことかもしれない。

 

スマートフォンとPCでは、やっているゲームは同じであるが、その環境は大きくことなるものである。

 

違いはたくさんある。60fps設定のスピーディな操作感、大画面の液晶と小さなタッチパネル、マウスとタッチのUIの差、自宅のリラックスした環境とRAGEの騒騒とした環境、この差は思考ルーチンに大きな影響を与えることは疑いの余地はない。

 

もし、あなたが「普段こんなことしないのに…」といったプレイングミスで負けている場合は、まず環境の差を意識してみてほしい。

 

f:id:sh10:20190612072826j:plain

私自身のSteamのプレイ時間、このレベルのヘビーユーザーになればスマートフォンでプレイするのは逆に難しいだろう。

 

2.普段から考える練習をする

あなたがもし、1ターンにプレイ可能な1分半という時間を使い切らずにプレイングミスによってそのBO3に敗退したのであれば、その事態は自分が考えている以上に深刻に考えるべきなことが多い。

 

理由は簡単である。なぜならあなたは舐めプをして負けたからである。

 

あなたは最も最初に思いついた選択肢がプレイングミスであることに気付くほどの手腕、眼力を持ちながらしっかりと熟考せずにプレイしてしまった。これが非常に高いレベルの危険信号が鳴っていることを理解するのは難しくない。

 

大事な学校のテストや入試、あなたは回答を終えても隅々まで答案用紙の見直しをしたであろう。ネット麻雀、持ち時間に差し掛かるまでの時間制限を使い切らないプレイヤーは少ないであろう。

 

しかし、Shadowverseにおいてはノータイムでプレイし、プレイミスをする。これはこのゲームの頂点に立つプロプレイヤーですら行ってしまう。

 

ゲーム中、制限時間以内にたどりつけない、他人に指摘されてようやく気が付く、他人に指摘されてもそれがプレイングミスだったかどうか判別できない。このようなプレイングミスであったのであれば、これはもはやプレミとは呼べないであろう。

 

何故このようなことが癖になってしまうのか?理由は簡単で、Shadowverseのランクマッチはこのゲームが難しいゲームであることを教えてこなかったからである。

 

Masterランクになるための50000BP、GrandMasterランクになるための10000MP、多くのユーザーの達成目標となるこれは、勝率50%以上であれば時間さえかければ達成できる。

 

勿論この記事を読むのはそのような低いレベルのプレイヤーではなく、ランクマッチで勝率60%は裕に超えるプレイヤー達であろう。

 

だからこそ、このような低レベルなプレイヤー達と当たるランクマッチの多くはこの悩む必要のあるゲームにならず、どんなデッキでどんなプレイをしても一定の勝率が出てしまう。

 

しかし、オフライン大会はそうではない。我こそは次のRAGEファイナリストと意気込む優れたプレイヤー達が幕張へと集う。ここで数々のプロプレイヤーや強豪と言われるプレイヤーも半数はday1落ちしてしまう。

 

「もしもここでこのプレイをしていたら…」「ここでプレミしなければ…」、敗者の多くはこの言葉を口にする。このたらればを現実にするためには、普段から考える練習をするべきである。

 

しかし、普段から考える練習というのは優れたプレイヤーでも多くにとっては難しいことである。私自身も過去に6大会参加してきたが、最初に参加したデッキが弱かった大会を除き全ての大会でプレイングミスによってBO3単位で敗北を喫してより高いステージを逃している。

 

そのため、私は簡単ではあるが一つの対策を思いつき、大切な試合のときに実践している。それはプレイ前に指で10を数えることである。もちろん指で数えてない時よりも数えるという行為によって、使用できる思考リソースは普段より少なくなっている。しかし、ノータイムでプレイするより明らかに良い。

 

(もっといい方法があればDMまでお願いします。)

 

t.co

プロのマリガンとその時間をぽかりすえっと氏がまとめてくださっています。参考になります。

 

3.自分でShadowverseをプレイする

 

Openrecを開けば自分より優れたプレイヤー、参考になるプライヤーが多く配信している。Twitterで「〇〇(クラス名) 連勝」と調べればまだ見ぬ強いデッキやカードと多く巡り合える。

(Youtubeニコニコ動画は残念ながら上位層の参考になるプレイをするプレイヤーはどちらも片手ほどしかいない、知らない強いカードを見つけること以外に参考にならず、多くは時間の浪費である)

 

そこで手に入る情報量というのは自分がプレイするよりも圧倒的に情報量が多い。

 

画面共有で通話しながら他人のプレイを見るのもよい。他人の思考をプレイングをインプットし、単独では気が付けなかったプレイやゲームプランを吸収することができる。

 

これはこのゲームを長い時間をプレイし、情報を知り、他人と知り合うようになればなるほど発生する大きなメリットであろう。しかしこれは、あなたをあたかも自分が強くなったように錯覚させるだろう。

 

他人の失敗経験より自分の失敗経験のほうが大切である。これは自分の失敗経験のほうが再現性が当然高いからだ。他人の失敗経験から学ぶより自分の失敗経験に気が付く法がよっぽど効率がいい。

 

他人の上手いプレイを見る。これはとても憧れ、参考にするだろう。しかしこれらの多くは再現することが難しく、自己啓発本レベルの効果しかないであろう。

 

他人のプレイを見てこれはよくなかった、これはよかった、判断するのは容易であろう。しかし、自分でプレイし、自分のよくなかったところを見つける、他人に指摘してもらうほうがよっぽど自分にとって有益な経験になるだろう。

 

4にセリア剣舞したいからキャノスマ投げたらAGA|rionさんにヤバイって言われたおかげで一生やらなくなった。rionさんに感謝。

 

4.勝てない時は他人に聞く

このデッキ強いはずなのに全く勝てない…この状態が長期間続いた時は非常に危険だ。

根本的なところで致命的なミスに気が付けていない可能性が高い。もちろん自分で気が付いたほうが長期的な実力の向上につながるだろう。

しかし、このゲームは多くの場合はナーフを挟んで1か月おきに環境が変わる。

 

同じところで何十日もつまずいていてはいつまで経っても大会で勝つことはできない。目標は実力の向上ではなく、大会で勝利することだ。そういう時は他人に頼るほうがよっぽど効率だ。

 

 

あとがき

ここに書いたのはデッキ選択以前の初歩的、しかし十分に注意を払わなければならないことを書いたつもりである。

デッキ選択や経験値は新弾によって3か月おきにリセットされてしまうこのゲームだが、これらのことはどの弾でもどんな形式のオフライン大会でも通用することだと思う。

負けた原因でデッキ選択やプレイ分岐について考えるのもいいが、こういう要因について考えてみるのも面白いと思うし、後々につながると思う。